どうもです。いやー、暑い日が続きます。
ホントにどうにかなってしまいそうなですね。できることなら、この暑さが何処かに行って欲しいです。
ぼくが誰かに謝ることで暑くなくなるなら、誰にでも謝ります。
さて。この暑さをふっとばすべく(?)、スペシャルな方に「ゆるふわ春夏帖」を解説していただこうと思いまして、お願いしちゃいました!
今回のCDで「乙女椿の咲く路に」の作曲、そして「浴衣の曲」のアレンジをしていただいた椎名治美さんです。
今回はまず、「乙女椿の咲く路に」について、語っていただきました。
CDを聞きながら、温度はともかく頭の中を春に戻していただき、読んでいただければ幸いです。
(ここまで書くのに、汗めっちゃかいた…)
(ここから椎名さん)
何時間か考えた文章がPC落ちて全部消えました。そんな貧弱なPCで制作もしていた椎名治美ですこんばんは。文章だけでなく、PC作業全般何でもそうなのですが、集中してると保存するの忘れてしまいますよね。つらい。
さて今回はおのPさんから『乙女椿の咲く路に』『浴衣の曲』についてコメント何かくださいとのことで、読んでくださったかたが喜んでくれるような面白おかしい文章はどうにもうまく書けませんが、どうかお付き合いくださいませ。
『乙女椿の咲く路に』
本格的に制作に入ったのは、目標を春M3に設定し、そこから逆算してスケジュールを切った2017秋から冬にかけての頃ですが、構想自体は2016秋M3にて発表した秋冬帖の制作終了の前後くらいからでした。おのPさんから「次は春夏帖を作るよ!」と聞かされていて、お題はその頃から既に固まっていました。
・和楽器演奏を入れた歌もの
・春イメージ
・『乙女椿を夢見れば』のアンサーソング
・可能ならば綺麗系でゆったりした曲調(と具体的に言われた訳ではありませんが、概ねそんなニュアンス)
『乙女椿を夢見れば』を書ききって燃え尽き症候群になっていた椎名は、なかなか「これだ!」というものが作れずに、書いては消し書いては消しを繰り返す日々が続いていましたが、『乙女椿を夢見れば』を聴きながらふと「このイントロを変形させてメロディにしてみたらどうだろう、曲側からのアンサー要素になるかもしれない」と閃いて、おのPさんに聴いてもらうと、まあ絶賛ではないにせよほどほど好感触だったような?そんな印象だったと思います。
これに加え、先の「書いては消し、書いては消し」を繰り返して自分の中にできてきた勘所というか、そういうサムシングが土台となって、ワンコーラスのラフができ、フルコーラスにする際にメロディや展開を練り込んで作編曲がほぼ終わったのが、2018明けてすぐでした。冬コミのお手伝いが終わったと思ってからが本当の修羅場でした。まさかの。
この曲の自分てきなポイントはいくつかありますが、まずは大小さまざまな緩急といいますか、静的・動的なシーンが代わる代わる、ゆらゆらふわふわと切り替わっていく感じ。大きな流れでいうと1・2番の徹底したルーズなリズムから、大サビで4つ打ちになるところなんか、わかりやすいのではないと思います。
それから先にも書いた「前作のイントロが今作のサビ」になっているところ。自分でも予想していなかった伏線回収となりました。ちなみにお気づきになられたかたはいらっしゃったでしょうか。
要所でメロディを揺らして歌ってもらいました。これについてはだいぶ細かく話し合いをしました。入れすぎてもくどいし、入れようと意識しすぎて歌唱に差し障ってもいけないですしね。ゆったりとした流れをせき止めずになるべく自然体で、かつアクセントという無茶ぶり。侘び寂びです。(謎
サビ前のブレイク、箏がソロでトレモロ→グリサンドするところは、ピタっと他の音が止み、花吹雪なんかを連想させられる雅な箏の音色、素敵ですよね。これぞ箏、これぞ和風って感じ。
スポットながらしっかりと場を保ち、つないでくれた尺八。イントロ以外の尺八ゾーンは空っぽの状態でお渡ししました。「このへんアドリブです、お願いします」てきな無茶ぶり。
前作もなかなか神がかっていましたが、今作のイントロも良いものが作れたと自画自賛しています。意外に思われるかもしれませんが、イントロってすごく苦手意識があります。いつもどうやって作ったものかと悩んではいるのですが、結果てきに何故かいつも良いものができてしまう。そのうちいつか本当にどうしようもなくどん詰まりになりそうで怖いです。そういった意味でも苦手。
前作といえば、恐ろしく練り込まれた世界観(歌詞)のおかげで、乙女椿2曲の対比も面白いものになっています。是非に併せて聴いて頂ければと思います。ちなみに椎名の中では『乙女椿を夢見れば』がオープニングで、『乙女椿の咲く路に』がエンディングとなります。よろしくお願いいたします。(何を
こんなところでしょうか。 この曲につきましては作詞・歌唱の瀧沢一留さん、尺八のおのPさんもブログ記事やツイッターでコメントを書いてくださっています。是非に読んでみてくださいませ。 『浴衣の曲』に続きます。(予定)
(椎名さん、ここまで)
いやあ、手に汗握るようなお手紙でした!!
ありがとうございます。
まだ本作を聞いていらっしゃらない方、また、椎名さんが燃え尽きたという前作を聞いていらっしゃらない方にも、興味を持っていただけたかもしれません。
是非是非、機会があれば、お聞きいただければと思います。